月々の固定料金で最新の車に乗ることができることから、カーリースは所有するよりも手軽に車を利用することができるのが魅力です。
しかし、カーリースには契約期間が設定されており、この期間中に契約を解除することを「途中解約」とか「中途解約」と言います。
そして、多くのサービスでこの途中解約は原則不可能とされています。
でも途中でなにがあるか分からないし、途中解約できないのは不安…
この記事では、そんなあなたにぴったりの“途中解約OK”のカーリースサービスについて紹介いたします。
さらに、途中解約がなぜ難しいのか、解約OKのサービスに落とし穴がないのかを総合的に解説いたします。
- 5つの途中解約ができるカーリースを紹介
- なぜカーリースは途中解約できないのか?
- 解約できないサービスで契約破棄したらどうなる?
- 途中解約OKなサービスの注意点
この記事で、途中解約OKなサービスがあなたに向いているのか分かります!
【5選】途中解約できるカーリースのサービス一覧
基本的に途中解約ができないカーリースですが、以下のサービスについては途中解約が可能です。
- 無条件で解約可能
-
- リースナブル
- 最低期間経過後解約可能
-
- オリックス・カーリース
- カーコンカーリース
- プラン・オプションによって解約可能
-
- KINTO
- SOMPOで乗ーる
それぞれのサービスにどのような特徴があるか、みていきましょう。
「リースナブル」唯一無条件で解約可能なサービス
株式会社三和サービスの「リースナブル」はその名の通り、リーズナブルな価格でリースが利用できるサービスです。
リースナブルは、選べる車種数こそ少ないものの、リセールバリューの高い車を中心にラインナップして、高い残価設定のもと利用価格を抑えているのが最大の特徴です。
そして、年単位契約においてすべての車種で「いつでも解約OK」はリースナブルだけ。
(※当サイト調べ)
契約途中で他に気になり車が発売になって乗り換えたい。転勤や引っ越しで車に乗り続けるのが難しくなった。
こういった状況に柔軟に対応できるのがリースナブルの魅力です。
ただし、いつでも解約OKとは言え、車の状態によっては精算が必要となります。
基本は、乗り換え時点の「車の実際の残存価値 - 残価」となります。リスク0で解約ができるわけではないので、注意してください。
「オリックスカーリース」一定期間経過後に解約可能となる
「オリックスカーリース」は1984年から個人向けカーリースを提供している業界最大手。それだけに誰でも安心して利用できるサービスです。
オリックスカーリースは4つの基本プランが用意されており、それぞれ最低利用期間を過ぎれば自由に乗り換え、解約が可能となります。
プラン名 | 契約年数 | 最低利用期間 |
---|---|---|
いまのり11 | 11年 | 9年 |
いまのり9 | 9年 | 7年 |
いまのり7 | 7年 | 5年 |
いまのりくん | 5年 | 2年 |
また、契約期間を満了した後には、①車を貰う、②乗り換える、③返却する、と3パターンから自由に選択できます(いまのりくんは②、③のみ)。
最低利用期間こそあれ、利用方法に柔軟性があるのが非常に魅力的です。
「カーコンカーリース」オリックスと同等と考えればOK
車の修理や整備を中心に事業展開しているカーコンビニ倶楽部が行っているサービスが「カーコンカーリース」です。
カーコンカーリースは基本的にカーコンビニ倶楽部がオリックスカーリースに委託して行っているので、基本的に内容は同じです。つまり、最低契約期間が過ぎれば解約可能となります。それでも細かな部分が異なります。
たとえば、カーコンカーリースの基本プランと最低利用期間が次の通りとなります。
プラン名 | 契約年数 | 最低利用期間 |
---|---|---|
もらえるプラン11 | 11年 | 9年 |
もらえるプラン9 | 9年 | 7年 |
もらえるプラン7 | 7年 | 5年 |
のりかえプラン5 | 5年 | ー |
のりかえプラン3 | 3年 | ー |
この中で、もらえるプランについてはそれぞれの最低利用期間が過ぎれば乗り換え、返却可能となります。
また、お近くのカーコンビニ倶楽部でメンテナンスなどのサービスを受けることができます。近所に店舗がある方は一考の価値あり。
「KINTO」解約フリープランなら自由に解約できる
「KINTO」はトヨタが母体となる車のサブスクサービスです。
様々なトヨタ車を、車検、メンテナンス、保険といった内容をフルサービスかつお得な価格でリースしてもらうことができます。
そのKINTOには2つのプランがあります。
- 初期費用フリープラン
- 解約金フリープラン
この中で、途中解約がフリーで可能なのが文字どおり「解約金フリープラン」です。
頭金が必要となったり、ボーナス併用払いが利用できないなどの制約はありますが、いつでも解約ができるという安心感があります。
また、基本は3年契約となりますが、契約期間満了時に延長することもできるという柔軟性があります。
初期費用フリープランであっても、KINTOは一月単位で解約金がはっきりと定められています。解約する時になって、いくらになるかドキドキする必要がありません。
また、標準でフルサービス付きですので、車の状態維持もしやすいという特徴があります。
「SOMPOで乗ーる」解約可能オプションを準備
「SOMPOで乗ーる」は株式会社DeNA SOMPO Carlifeの提供するカーリースです。
こちらのサービスは、「中途解約オプション」を利用することによって一定期間経過後に自由に解約できるようになるというものです。
プラン名 | 契約年数 | 最低利用期間 |
---|---|---|
9年プラン | 9年 | 7年 |
7年プラン | 7年 | 5年 |
5年プラン | 5年 | 2年 |
その他にも、高齢者が免許返納した際に解約できる「免許返納オプション」や、返却時の残価を保証してくれる「残価保証オプション」など、豊富なプランが魅力的です。 (各オプション、適用条件があります)
カーリース途中解約の基本知識|解約できない理由と特例条件
ここまでは、途中解約ができるサービスについて紹介してきました。
でもなぜカーリースの途中解約が難しいのか、特例として中途解約が認められるケースはどのようなものなのか、そして全損事故が起きた場合のリスクについて解説していきます。
なぜカーリースは途中解約が難しいのか?
カーリースは一般的には車の購入とは異なり、ある期間だけ車を利用するための契約を結ぶものです。
契約期間中に、利用者が契約を終了したいと思っても、途中解約は難しいです。
途中解約ができない理由には次のようなものがあります。
契約期間を固定化する意図がある
カーリースは通常、一定の契約期間が設定されています。この期間は、リース会社と利用者が予め合意したもので、この期間内は原則として解約が認められません。リース期間は業者が安定して収益が上げられる期間になります。
経済的な背景
カーリースはリース会社が車を購入し、それを利用者に貸し出す形となります。このため、途中解約を容易に許容すると、リース会社の経済的な損失が大きくなる可能性があります。
違約金が発生する
契約を途中で終了する場合、違約金が発生することがほとんどです。これは、リース会社が予想していた収益を得られない場合の補填として設定されています。
以上のような理由から、カーリースの途中解約は原則できないこととなっています。
特例として中途解約が可能となるケース
特定の状況や条件下では、中途解約が認められるケースも存在します。これらの特例を知っておくことで、万が一の事態に備えることができます。
契約者が死亡したとき
非常に残念な事態ですが、契約者が死亡した場合はカーリースの途中解約が認められることが多いです。この場合、遺族や相続人がリース会社に死亡を証明する書類を提出することで、解約手続きが進められます。
病気やケガによって運転できなくなった場合
契約者が病気やケガのために長期間にわたって車を運転できなくなった場合、中途解約が認められることがあります。この際、医師の診断書などの証明書類が必要となることが一般的です。
海外転居で車に乗れなくなる
仕事や家族の事情で海外への転居が決まった場合、日本国内での車の利用が不要となることが考えられます。このような場合、リース会社との相談の上で、中途解約が可能となることがあります。
これらの特例は、リース会社や契約内容によって異なる場合があります。
契約を結ぶ際には、これらの特例に関する条項をしっかりと確認し、必要に応じてリース会社の担当者に詳しく尋ねることをおすすめします。
強制解約となる全損事故のリスクとは?
カーリース契約を結ぶ際、多くの方が気になるのが「全損事故」のリスクです。
全損事故とは、車が大きなダメージを受けて修理が不可能、または修理費用が車の価値を超える場合を指します。
このような事態が発生した場合、カーリース契約はどうなるのでしょうか。
全損事故が発生した場合のカーリース契約の扱い
全損事故が発生した場合、多くのリース会社では契約が「強制解約」となります。これは、リース対象となる車が存在しなくなったため、契約の継続が困難となるためです。
強制解約の結果として発生する違約金
強制解約となった場合、違約金が発生することが一般的です。ただし、この違約金の額や計算方法は、リース会社や契約内容によって異なります。事前に契約内容をしっかりと確認しておくことが重要です。
任意保険の役割
全損事故のリスクを軽減するためには、任意保険の加入が欠かせません。任意保険には、全損事故時の補償が含まれていることが多く、適切な保険を選ぶことで、強制解約時の経済的なダメージを最小限に抑えることができます。
全損事故は、誰もが遭遇したくない事態ですが、事前の準備と理解によって、そのリスクを管理することができます。
解約時の違約金とその計算方法
カーリースを途中解約する際にかかるのが「違約金」です。
特に、予期せぬ事情で契約を途中で終了させる必要が出てきた場合、どれくらいの金額が発生するのか、その計算方法はどうなっているのか、という疑問を持つ方は少なくありません。
中途解約時の違約金は、契約時に定められた条件やリース会社の方針によって異なります。しかし、一般的には以下のようなポイントが考慮されることが多いです。
リース料金の未払い分
契約期間中の未払い分(残契約期間)のリース料金が、基本的な違約金の金額として考えてください。
車両の状態や残価
カーリースの車両の現在の状態や、契約時に設定された残価との差額も、違約金の計算に影響を与える要因となります。
解約にかかる事務手数料
解約手続きは基本的に異例の対応となり、係員の時間を取らせたら、事務手続きの手間がかかります。それらの費用が手数料として加算されます。
カーリース途中解約時に違約金が発生する理由
カーリース契約の違約金は、リース会社が予定していた収益を補填するためのものです。
違約金の発生理由は、主に以下の2点に集約されます。
リース会社の収益の確保
カーリース契約は、リース会社が一定期間の収益を予定しています。そのため、契約者が途中で契約を終了すると、リース会社の予定していた収益が得られなくなるため、その差額を違約金として請求することが一般的です。
車両の再販売や再リースのコスト
契約を途中で終了した車両は、再度リースするか、販売する必要があります。この際の手間やコスト、車両の価値の変動などを考慮して、違約金が設定されます。
特に、長期のリース契約を結ぶ際や高額な車両をリースする場合は、違約金の額が高額になる可能性があるため、十分な注意が必要です。
中途解約を考えている場合や、契約前に違約金についての不安がある場合は、リース会社に直接問い合わせて、詳細を確認することをおすすめします。
適切な情報を得ることで、後々のトラブルや不安を避けることができます。
中途解約を避けるための契約時のポイント
カーリースの中途解約を避けるために、契約時に抑えておくべきポイントがあります。
中途解約は違約金の発生や手間がかかるため、できるだけ避けたいところです。でも、ライフスタイルの変化や突発的な出来事は予測しづらいもの。
そこで、契約時にしっかりと考慮し、適切なプランを選ぶことで、未来のリスクを最小限に抑えることが可能です。
契約期間の選び方:ライフスタイルとのマッチング
カーリース契約を結ぶ際、最も重要な要素の一つが「契約期間」です。
契約期間を選ぶとき、単に「短い方が良い」とか「長い方がお得」という単純な考え方ではありません。
大切なのは、あなたのライフスタイルや将来のライフプランとのマッチングです。
次のような場合は短期間の契約を選ぶことで、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
- 近い将来、家族が増える予定がある場合
- 転職や転居の可能性がある場合
次のような場合は長期間の契約を選ぶことで、割安な月額料金を享受することが可能です。
- 現在の生活環境や仕事環境が安定している
- 大きな変化が予想されない
自身のライフスタイルや将来の予定を考慮しつつ、リース会社が提供する様々なプランの中から、最も適切な契約内容を選ぶことが重要です。
例えば、一部のリース会社では、途中での乗り換えが可能なプランを提供している場合もあります。
このようなプランを選択することで、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応することができるでしょう。
乗り換え可能なカーリースプラン
契約中に新しいモデルが気になったり、生活環境の変化で車のタイプを変更したいと思うこともあるでしょう。
そんな時に役立つのが「乗り換え可能なカーリースプラン」です。
乗り換え可能プランのメリット
乗り換え可能なプランを選ぶ最大のメリットは、最新の車種を常に利用できること。技術の進化やデザインの変更に合わせて、新しい車に乗り換えることができます。また、家族構成の変化や趣味の変化に応じて、車のタイプを変更することも容易です。
乗り換え可能な条件は必ず確認する
乗り換え可能なカーリースプランを選ぶ際には、乗り換えの条件や手続き、必要な費用などを事前に確認することが重要です。一部のリース会社では、特定の期間が経過した後に無償で乗り換えができるプランも提供されています。
長期的な視点での選択
乗り換えを前提としたカーリースプランを選ぶ際には、長期的な視点での選択が求められます。短期間で何度も乗り換えることは、経済的な負担が大きくなる可能性があるため、自身のライフスタイルや将来の計画を考慮しながら、最適なプランを選ぶことが重要です。
リース会社のサポート体制を確認
乗り換えをスムーズに行うためには、リース会社のサポート体制も重要な要素となります。乗り換えの際の手続きや、新しい車の納車までの流れ、サポートの内容などを事前に確認し、安心して乗り換えができるリース会社を選ぶことをおすすめします。
全損事故対策:任意保険の選び方とその重要性
カーリースを利用する際、最も心配されるのが事故による車の損傷です。
特に全損事故は、車が修理不能となり、新しい車を手配する必要が出てくる大きなリスクとなります。そこで、このリスクを最小限に抑えるための対策として「任意保険」の加入が不可欠です。
任意保険とは?
任意保険は、自動車保険の中で、法律で加入が義務付けられていない保険を指します。しかし、事故による損害をカバーするため、実質的にはほとんどのドライバーが加入しています。特に、事故をした相手に対する保証である「対人・対物保証」は車に乗る人には加入必須のほけんです。さらにカーリースの場合、車の所有者はリース会社であるため、万が一の事故に備えてリース車を保証する保証付きの保険を選ぶことが求められます。
全損事故をカバーする保険の選び方
全損事故の際には、新しい車の手配やリース契約の再締結など、多くの手続きとコストが発生します。このようなリスクをカバーするためには、任意保険の中でも「車両保険」の加入が必要です。車両保険は、事故による車の損傷を補償する保険で、全損事故の際にも適切な補償を受けることができます。
任意保険の選び方のポイント
任意保険を選ぶ際のポイントは、補償内容の確認と保険料のバランスです。全損事故だけでなく、窃盗や火災など、さまざまなリスクに対する補償内容を確認し、自身のライフスタイルや車の使用状況に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。また、保険料と補償内容のバランスを見ながら、コストパフォーマンスの良い保険を選ぶことも大切です。
任意保険の重要性
カーリースを安心して利用するためには、任意保険の加入は欠かせません。事故のリスクを最小限に抑えるため、そして事故が発生した際の経済的な負担を軽減するためにも加入は必須です。
中途解約が自由なカーリースプランの注意点
カーリースの中には「いつでも解約OK」と謳っているプランが存在します。
これは一見魅力的に感じるかもしれませんが注意点もあります。解約自由のプランのメリットとデメリット、そして選ぶべきかどうかの判断基準について詳しく解説していきます。
「いつでも解約OK」プランがある理由
「いつでも解約OK」というフレーズは、多くの消費者にとって魅力的です。一見、サービス提供者に不利と思えるこのプランはどうしてあるのでしょうか?
まず、このようなプランが提供される理由には、消費者のニーズの多様化が挙げられます。
近年、ライフスタイルの変化や仕事の形態の多様化に伴い、長期間の固定契約に縛られることなく、柔軟に車を利用したいというニーズが高まっています。
とは言え、このようなプランは利用者にメリットがある一方でデメリットもあります。
中途解約自由プランのメリットとデメリット
カーリースの中途解約自由プランで後悔しないためにも、そのメリットとデメリットをしっかりと理解しておくことが必要です。
- 柔軟性
-
予期せぬライフイベントや経済的な変動があった場合でも、無理なく契約を終了することができます。
- 選択の幅
-
車の乗り換えや新しいモデルへの変更を頻繁に行いたいユーザーにとって、このプランは大変魅力的です
- 安心感
-
長期間の契約に縛られることなく、自分のライフスタイルや経済状況に合わせてカーリースを利用することができます。
- コスト
-
月々のリース料金が高額に設定されていることが多く、長期的に見るとコストが高くなる可能性があります。
- 初期費用
-
中途解約自由プランの初期費用は、通常のプランよりも高く設定されていることが多いです。
- 条件
-
「いつでも解約OK」という表現にも関わらず、実際には一定の条件下でのみ解約が可能というケースも存在します。
中途解約自由プランを選択する際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと比較検討し、自分のライフスタイルや経済状況に最も合ったプランを選ぶことが重要です。
選ぶべきカーリースプランの条件とは?後悔しないためのチェックポイント
カーリースの途中解約で後悔しないためにも、自分のライフスタイルや経済状況に合った最適なプランを選ぶことが重要です。
失敗したと感じることがないよう、以下のようなポイントでサービスを選びましょう。
- 契約期間
-
どれくらいの期間、車を利用したいかを考え、短期間から長期間までの契約が選べるプランを選びましょう。
- 月々のリース料金
-
予算内で収まる月額料金のプランを選ぶことが大切です。また、中途解約自由プランなど特定のプランは月額が高くなることがあるので注意が必要です。
- 初期費用
-
リース開始時にかかる初期費用も大きな選択のポイント。高額な初期費用を避けたい場合、その条件を満たすプランを選びましょう。
- 乗り換えの柔軟性
-
途中で車種を変更したい、または新しいモデルに乗り換えたい場合、そのニーズに応えるプランを選ぶことが推奨されます。
- 保険の取り扱い
-
任意保険の加入が必須か、またはリース会社が提供する保険に加入することが条件となっているかを確認しましょう。
- 中途解約の条件
-
万が一の事態を考慮して、中途解約の条件や違約金の内容をしっかりと確認しておくことが大切です。
また、契約前には細かい条件や内容をしっかりとリース会社と確認し、納得の上で契約を結ぶよう心がけましょう。