「オリックス カーリース」は個人向け・商用ともにカーリースとして、ユーザーから高い評判を得ているサービスです。
1984年から個人向けカーリースのサービスを開始しており、日本で最も長いカーリースの歴史を持つ会社です。
しかし、カーリースのサービスは会社ごとの違いが分かりにくく、比較しづらいのが正直なところ。
そこで記事では、オリックス カーリースについて、以下の内容を解説していきます。
- カーリースとは?
- オリックスカーリースの評判は?
- オリックスカーリースの特徴
- カーリース各社の特徴を比較
- オリックスカーリースの商用リースの特徴と仕組み
カーリースとは?おすすめポイントとデメリット
カーリースとは「頭金なし・税金込み・月々定額」で車に乗れるサービスです。
車を購入するとなれば、一度に大金が必要となります。車の価格はどんどん上がっていますので、一括払いしようと思うとなかなかの思い切りが必要です。
カーリースは税金や諸費用、契約内容によってはメンテナンスや車検費用もコミコミにできるのがメリット。必要となる費用も分かりやすく、家計の支出管理にも役立ちます。
一方で、審査が必要となったり、契約途中で解約が出来なかったりデメリットも有りますので、後悔しないためにもしっかりとした下調べが必要となります。
次の表が、カーリースのメリットデメリットをまとめたものです。
こちらの記事で、カーリースの特徴やメリット・デメリットを詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
オリックスカーリースとは? プランの種類・特徴とメリット
オリックスカーリースはその名の通り、オリックスが提供しているカーリースのサービス。
その中でも、申し込みから審査・契約まですべてWebで完結するのが「オリックスカーリースオンライン」です。
基本的に国産車であれば、メーカー・車種・カラー・オプションまで全て自由に選ぶことができます。
もちろんカーリースの特徴である「頭金なし」「月々定額」で利用可能となっています。
このカーリースの月額には次の項目が含まれています。
オリックスカーリースの料金に含まれるサービス
- 車の本体料金
- 環境性能割
- 登録諸費用
- 自賠責保険(契約年数分)
- 自動車税(契約年数分)
- 重量税(契約年数分)
走行距離制限は2,000km/月で、オーバーした場合は超過分に対して8円/kmの追加精算となります。
返却時に損耗が激しい場合は追加精算が必要となるので注意してください。
詳しくは後述しますが、車検や大部分のメンテナンス費用も料金に含まれています。
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商用での利用は条件が異なりますのでご注意ください。
オリックスカーリースに含まれるメンテナンス
契約期間中の車検費用とオイル・エレメント交換は、車検チケット・オイルチケットが貰えてそれを利用することで追加費用なしで受けられます。
車検チケットに含まれる内容
- 基本点検整備費用(検査料・代行料・印紙代)
- タイヤローテーション
- バッテリー液・ウォッシャー液
- ブレーキオイル交換
- ロングライフクーラント交換
オイルチケットに含まれる内容
- オイル交換(1回/半年)
- エレメント交換(1回/1年)
上記以外のメンテナンスについては自己負担で実施する必要があります。
オイルに関しては、月2,000km走行するようなひとは、オイルチケット分だけではオイル交換の頻度が足りないので、追加でメンテナンスした方がよいでしょう。
新車リースは全部で4種類|短期リースからもらえるプランまで網羅
オリックスカーリースの新車リースには4種類のプランが用意されています。
特徴をまとめたのが次の表です。
オリックスカーリースの新車リースプラン
いまのりイレブン | いまのりナイン | いまのりセブン | いまのりくん | |
---|---|---|---|---|
契約期間 | 11年 | 9年 | 7年 | 5年 |
最低利用期間 | 9年 | 7年 | 5年 | 2年 |
走行距離制限 | 2,000km/月 契約期間満了の場合はなし | 2,000km/月 契約期間満了の場合はなし | 2,000km/月 契約期間満了の場合はなし | 2,000km/月 |
契約満了時の選択肢 |
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車検費用(※) | 込み (検査料・代行料・印紙代) | 込み (検査料・代行料・印紙代) | 込み (検査料・代行料・印紙代) | 込み |
メンテナンス |
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各プランの詳細を解説します。
いまのりイレブン(11年契約)
11年契約の「いまのりイレブン」は、契約期間中でも9年で返却・乗り換え自由になります。
そして11年の契約満了後は次の3種類から自由に選べる。
11年契約満了後の選択肢
- 車検費用を負担してもらったうえでもらえる
- 新車に乗り換える
- 返却する
最低9年は乗り続ける必要がありますが、月額は抑えられるのがメリットです。
いまのりナイン(9年契約)
9年契約の「いまのりナイン」は、契約期間中でも7年で返却・乗り換え自由になります。
そして9年の契約満了後は次の3種類から自由に選べる。
9年契約満了後の選択肢
- 車検費用を負担してもらったうえでもらえる
- 新車に乗り換える
- 車を返却する
最低7年は乗り続ける必要があります。
いまのりイレブンとの違いは、しばられる期間と月額の2項目です。
いまのりセブン(7年契約)
7年契約の「いまのりセブン」は、契約期間中でも7年で返却・乗り換え自由になります。
そして9年の契約満了後は次の3種類から自由に選べる。
7年契約満了後の選択肢
- 車検費用を負担してもらったうえでもらえる
- 新車に乗り換える
- 車を返却してキャッシュバックをもらう
最低5年は乗り続ける必要があります。
契約満了して、車を返却すると年間リース額の20%のキャッシュバックがもらえます。
ただ、乗り続ける選択をしてそのまま車を売る方が得なんじゃないかと思っています。(特にリセールバリューが高い車)
いまのりくん(5年契約)
もっとも契約期間が短い「いまのりくん」は契約期間が5年、そして最低利用期間は2年になっています。
契約して2年たったら返却・乗り換え自由。
5年の契約満了後は次の3種類から自由に選べます。
5年契約満了後の選択肢
- リース契約延長
- 新車に乗り換える
- 返却する
いまのりくんは、車がもらえる選択肢はありません。しかし、最低契約期間が短いので、ライフスタイルの変化には対応しやすいメリットがあります。
「ワンプライス中古車リース」ではオリックスが管理してきた中古車が利用可能
より月額を安く抑えるに「ワンプライス中古車リース」のプランが利用できます。
オリックスカーリースの中古車リースの最大の特徴は、在庫車両が多いこと。自分の気に入った車を探しやすいと言えるでしょう(2023年6月20日時点で在庫約1600台)。
また、中古車リースは月額が安いだけでなく、すでに在庫があるので納期が短いこともメリットです。
リース料金や契約期間は中古車の種類や年式によって異なります。
全車1年保証・走行距離無制限で利用可能です。
そのほかにも「ワンプライス中古車リース」には以下の特徴があります。
オリックスカーリースの中古車リースの特徴
- オリックスが自社で新車から管理してきた車両
- 第三者機関による車両検査を全車実施済み(修復歴や機関部に問題のある車両は一切販売しない)
- 契約に至らなかった場合の費用負担はゼロ
- 目立つ傷の補修、コーティング、内装クリーニングまで車両仕上げ品質に自信あり
- 契約満了後は「① 車を貰う」 or 「② 返却する」 のどちらか
- 「ワンプライス中古車リースPREMIUM」の利用で契約期間中の車検・オイル交換の対応は新車と同じ条件
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オリックスカーリースの気をつける注意点・デメリット
オリックスカーリースを利用するのに注意しておきたいデメリットは大きく2つあります。
オリックスカーリースのデメリット
- 車検・メンテナンスはオリックス提携整備工場を利用する必要がある
- 自己負担が必要なメンテナンス項目がある
- 任意保険は別途加入が必要
それぞれ内容を解説します。
車検・メンテナンスはオリックス提携整備工場の利用が必須
オリックスの提携工場以外のところでメンテナンスを受けようと思うと全て自己負担。オリックスカーリースを利用する意味がありません。
とはいえ、オリックスの提携整備工場は全国で9,000以上あります。よほどのことがない限り、メンテナンスが受けられないということはありません。
実費負担が必要なメンテナンスもある
例えばバッテリー交換やタイヤ交換です。
バッテリーは2〜3年に一度。タイヤもスタッドレスはもちろん4〜6年に一度は交換が必要となります。安くはない買い物です。
また、オイル交換についても交換に使用するオイルは決まっており、グレード変更をしたりするとその差額は自己負担となります。
この辺りは理解しておかないと、トラブルに繋がりますのでご注意ください。
保険は別途加入が必要
修理に関しては実費負担。そして修理不可(廃車)となった場合には強制解約となります。
解約になった場合は、その時の車両残価分を精算することとなります。
そうなった場合、費用負担が大きくなる可能性も高くなります。そのため、車両保険への加入も実質必須となります。
オリックスカーリースの口コミ
オリックスカーリースの口コミ・評判を確認してみましょう。
高い品質には満足されており、サービス全般に問題はないものの、以下のような問題点が浮かび上がります。
- 整備工場が指定できない
- 対応が遅い
車検・整備がサービスに含まれているため、致し方ない部分はあると思いますが、普段から懇意にしている整備工場がある方にはつらいかもしれません。
そうでなければ、自分で工場を探す手間もないので、逆に考えると楽とも言えますね。
5.0
「確かな品質と対応」
6年契約2回目です。最初は中古で車種問わないプランの軽自動車(ダイハツミラ)を月一万円で締結。納車後CDが聞けないトラブルが発生しましたが、保証期間中為無料でデッキ交換して頂きました。その後昨日まで故障1つなく無事に満期を迎え、2度目の契約を結ぶ事が出来ました。
満期半年前に満期のお知らせを頂き早速乗り換えの意向を伝えて希望車種を審査に。審査通過して納車まで約半年、保管して頂き昨日無事に納車をむかえました。
どちらの車もキレイに内外装を仕上げてありました。キズもなくキレイな個体でした。
納車までの対応もすごく良くてオリックス自動車と契約してよかったと思います。
3.0
「会社自体に問題はない。しかし…。」
去年、7年契約が終わり、最終的に車をもらいました。
最初の契約から7年後の名義変更まできっちりと仕事をしてくださった印象です。
契約中に事故も起こさなかったので、特にオリックスさんとは何のやり取りもせず7年が無事過ぎました。
リース自体は料金的には損ではありますが、車検クーポンやオイルクーポンが付いているので、2年に一度の急な出費がなく、月々定額のほうが家計の管理はしやすかったです。
ただ、ひとつ残念な事は、指定の車検工場です。
雰囲気自体もあまり良くなく、受付や整備士の愛想も悪く、仕事も丁寧とは言い難かったです。
リースの客は客にあらず、という態度があきらか見て取れました。
2.0
「指定の車検などしてもらえる工場」
車は良いと思いますが
オリックスから指定される工場が日曜祝日と休みで
夜18時迄しかしていない工場を指定されていて、
仕事がある限り行けない現状です。
せめて日曜や祝日に空いている工場を指定してもらいたかったです
2.0
「中古車なのに納車まで1か月以上かかります」
他の方も書かれてますが、中古車なのに納車まで1ヶ月以上かかります。契約前では約3週間後でしたが、契約後は陸送が混んでいると言う理由?で地元の整備工場までなかなか入りませんでした。
やっと整備工場に入ったと思ったら、そこから2週間かかりました。実際に車に乗れたのは1カ月半後です。
オリックスさんの各担当者の方は電話もメールも非常に良かっただけに、納車までの期間が長いのは残念でした。
評判参照ページ ≫ みん評
商用での利用にもおすすめ|商用リースの詳細
オリックスカーリースでは、商用利用に関しては法人向けカーリースのサービスもあります。
対象車種は乗用車やミニバンが中心となりますが、より柔軟なプラン設計が可能です。
カーリースでは頭金が必要ないため、次のようなメリットがあります。
法人カーリースのメリット
- 車両導入のための資金調達が必要ない
- リース費用として経費計上できる
面倒な税金やメンテナンスの費用処理もリース料に含まれるので、会計管理の負担も減ります。
法人カーリースの契約内容
オリックスカーリースの法人向けプランは次の通りです。
契約期間、走行距離は柔軟に設計できます。
商用リースの契約期間・走行距離条件
- 契約期間:3~7年(1年きざみ)
- 走行距離:500~2,500km(500kmきざみ)
また、「ファイナンシャルリース」と「メンテナンスリース」があり、メンテナンスリースでは必要なメンテナンスのほとんどが、オリックス側で管理してくれます。
二つのプランの違いは次の通りです。
車両調達・税金に関わる費用
ファイナンスリース | メンテナンスリース | |
---|---|---|
車両本体費用 | 〇 | 〇 |
環境性能割 | 〇 | 〇 |
登録時諸費用 | 〇 | 〇 |
自動車税 | 〇 | 〇 |
重量税 | 初回のみ | 〇 |
自賠責保険料 | 初回のみ | 〇 |
整備・メンテナンスに関わる費用
ファイナンスリース | メンテナンスリース | |
---|---|---|
リース期間中の車検・点検・整備 | - | 〇 |
一般整備・交換部品 | - | 〇 |
バッテリー・オイル交換 | - | 〇 |
タイヤ交換(夏タイヤのみ) | - | 〇 |
代車手配 | - | 〇 |
法人リースにも中古車プランがあるため、費用を抑えたい人にはそちらも検討の方ありです。
オリックスカーリースなら自家用でも商用でも安心して利用可能
オリックスカーリースは、他のカーリースサービスが登場するよりもかなり前から展開してきた、元祖カーリースともいえるサービスです。
そのため、サービスの内容についても過不足が少なく、補償内容についても安心感のある内容となっています。
また、ほとんどのサービスでは期間中の途中解約はできませんが、オリックスカーリースは最低利用期間を過ぎれば解約もできることから、比較的自由度の高いカーリースです。
クルマの購入を検討しているが、頭金を出すのが厳しい。そのような方はぜひカーリースを検討してみてください。