カーリースは、多くの人々にとって魅力的な選択肢となっています。新車に乗ることの喜び、メンテナンスの手間なく車を利用できる便利さ、初期費用の軽減など、多くのメリットがあります。
しかし、「デメリットだらけ」という声も少なくありません。
- 高額な月額料金
- 走行距離の制限
- 中途解約の難しさ
など、カーリースには様々なデメリットが存在します。
この記事では、カーリースの基本的な仕組みからと合わせて、なぜカーリースが「デメリットだらけ」と言われるのか、その主な理由について解説します。
また、カーリースのメリットも併せて紹介します。
- カーリースの基本的な仕組み
- なぜ「カーリースはデメリットだらけ」と思われるのか
- カーリースの意外なメリット
- カーリースに向いている人、向いていない人はどんな人?
カーリースのメリットとデメリットをしっかり理解することで、後悔のないサービス選びが可能となります。
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そもそもカーリースとは?
カーリースとは簡単に言えば「車を購入する代わりに、一定期間借りること」です。
この方式では、車を所有することなく、必要な期間だけ車を使うことができます。購入とは異なり、リース期間が終了すれば車は返却することとなります。
まずはカーリースの基本的な仕組みについて解説いたします。
カーリースの基本的な仕組み
カーリースの基本的な仕組みは非常にシンプルです。
まず、カーリースを利用する際には、リース会社との間で契約を結びます。
この契約には、リースの期間や月々の支払い料金、走行距離の制限など、様々な条件が含まれます。
以下がその条件の一例です。
- リース期間の設定
-
リース期間は通常、数年間と設定されます。短いものであれば3年、長いものであれば11年まで設定することができます。この期間中、利用者は月々のリース料金を支払い続け、契約期間が終了すると車をリース会社に返却します。
- 月々のリース料金
-
リース料金は、リースする車種やグレード、リース期間、月間の走行距離などによって変動します。この料金には、通常、車の使用料金の他、保険料や税金、ばあいによってはメンテナンス費用なども含まれるます。
- 走行距離制限
-
カーリース契約には、多くの場合、1年間の走行距離に制限が設けられます。この制限を超えると、追加料金が発生することがあります。一年ごとに見られるわけではなく、返却時に合計の走行距離が超えていなければOKです。
- 車の返却
-
リース期間が終了した際、利用者は車をリース会社に返却します。この時、車の状態が契約時と異なる場合(例:大きな傷や損傷がある場合)、追加の費用が発生することがあります。
- 車がもらえるオプション
-
一部のカーリース契約では、リース期間終了後に車を購入するオプションが用意されています。あるいは、契約内容によらず必ずもらえることになるサービスも存在します。
さらに重要な点について詳しく解説していきます。
カーリースの料金設定
カーリースの料金が決まる要素には、主に以下のようなものがあります。
- 車種とグレード
-
カーリースの料金は、選択する車の種類とグレードに大きく依存します。基本的には車両価格が高いほどリース料金も高くなりますが、その車種のリユースバリューが高く、返却後の車の残存価値(残価)が高い車であれば割安な設定となることもあります。
- リース期間
-
リース期間も料金設定に影響を与えます。一般的にリース期間が長いほど、月々のリース料金は低くなります。しかし総支払額、つまり全体のコストは増える可能性があります。
- 走行距離
-
ほとんどのカーリース契約には走行距離の制限があります。制限内であれば問題ありませんが、超過すると追加料金が発生します(超過1kmあたり〇〇円という形式)。走行距離が多い場合、車両の劣化も進むためリース料金も高く設定されるます。
- 残価設定
-
残価設定とは、返却時の車両価値を「残価」として設定することで、月々の支払いを抑えることができる仕組みです。カーリース契約では、設定した残価を除いた金額を毎月のリース料金(月額料金)として支払います。 残価設定ローン(残クレ)も同じく残価を設定し、車両価格より安い金額を分割で支払う仕組みですが、税金やメンテナンス費用が含まれるか、利息がかかるかどうかなど、最終的な負担が異なります
- 保険料
-
カーリース料金には、多くの場合、保険料は含まれません。ただし、サービスによっては保険がもともとついていたり、別途オプションで利用できる場合もあります。 保険料はその種類やカバー範囲によって変動します。
- メンテナンス費用
-
サービスやオプションによっては、定期的なメンテナンス費用もリース料金に含まれることがあります。これにより、車のメンテナンスを気にせずにすむメリットがあります。
- オプション料金
-
追加のオプションやサービスを選択すると、料金が上がることがあります。例えば、代車サービスや24時間のロードサービスなどです。
これらの要素を考慮して、カーリースの料金が設定されます。
料金設定の詳細を理解することで、予算に合わせて最適なカーリースプランを選択することができます。
カーリースが「デメリットだらけ」といわれる7つの原因
カーリースは多くのメリットを持っていますが、「デメリットだらけ」とも評されることがあります。
まずは、カーリースの主なデメリットや問題点について知っていきましょう。
よく言われる、カーリースのデメリットを7つ挙げました。
- 購入するよりも割高感がある
- 月あたりの走行距離制限
- 中途解約の難しさと違約金の存在
- リース期間と残価精算リスク
- 改造の制限や原状回復費用のリスク
- 事故時のリスクと修理費用の自己負担
- 審査のハードルの高さ
これらのデメリットを理解することで、カーリースを上手に利用する方法や、それに対する対策を考えることができます。
では、具体的なデメリットについて一つ一つ詳しく見ていきましょう。
デメリット1:購入するよりも割高感がある
カーリースの最も大きなデメリットの一つは、長期的に見ると「車を購入するよりもトータルコストが高くなること」です。
以下は、このデメリットに関連する主なポイントです。 カーリースの場合、契約期間中に支払う総額は基本的に、同じ車を購入する場合に比べて高くなります。
また、車の所有権が得られるわけではありませんので、資産にもなりません。リース期間が終了すると、車を返さなければならず、手元に残るものはありません。
車を購入した場合、ローンを完済すれば車はあなたのものとなり、売却や下取りに出すことで一定の資産価値を保持することができます。
リース料金は、毎月定期的に支払う必要があります。一回一回の支払額は大きくなくても、長期的に見ると購入する場合と同じく大きな出費となります。
デメリット2:ひと月あたりの走行距離制限がある
カーリースには通常、1月あたりの走行距離に制限が設けられています。
走行距離制限を超えると、超過分に対して追加料金が発生します。この料金は、1kmあたりの単価で計算されます。
契約満了して返却する際に計算されます(途中経過は関係ありません)。
走行距離に制限があることで、以下の問題点があがります。
- 制限によるストレス
- 適切じゃないプラン選択のリスク
- 長距離走行する人には不向き
走行距離制限により、車の使用を自由に楽しむことが難しくなります。長距離のドライブや旅行などで、制限距離を気にしてしまうのは微妙ですね。
また、契約前の走行距離の見積もりが不正確な場合、不適切なプランを選ぶリスクがあります。制限距離が少なすぎれば好きなだけ乗れなくなり、多すぎると無駄に高いリース費用を払うことになります。
もともと長距離を運転する人にとって、カーリースは適した選択肢ではないかもしれません。制限を超えるとコストが急増するため、普段から長距離を運転する人は他のオプションを検討するべきです。
デメリット3:中途解約ができないことと違約金の存在
カーリース契約のもう一つの大きなデメリットは、中途解約の難しく、さらに違約金が伴う点です。 カーリース契約は、一定期間の利用を前提としています。そのため、契約期間中に解約することは基本的にできません。特別な事情がない限り解約は難しいです。
もし契約を途中で解約することができたとしても、違約金が発生することがほとんどです。この違約金は、未払いのリース料金の一部や、契約解除に関連するその他の費用をカバーするものです。
そしてカーリースの解約プロセスは、多くの場合、複雑で時間がかかります。必要な書類の提出や、解約条件の確認など、様々な手続きを経る必要があります。
デメリット4:リース期間と残価精算リスク
カーリースのデメリットの4つ目は、リース期間が固定されることと残価精算のリスクです。この問題は、特に長期のカーリース契約で顕著になります。
カーリース契約では、利用期間が完全に固定されています。この期間は3〜9年程度のサービスが多いです。
契約期間中、この契約を変更することはできません。契約期間中はライフスタイルの変化や車のニーズの変動に、柔軟に対応することができません。
また、長期のカーリース契約では、契約期間中にこすったり事故を起こしたりと、車の価値が大幅に減少する可能性があります。これにより、残価精算時に大きな負担が発生する可能性があります。
残価設定型リースでは、契約終了時に車の価値(残価)と実際の市場価格との差額を精算します。返却時点の車の価値が予想よりも低下している場合、解約時にその差額を支払う必要があります。
デメリット5:自分の車にはならないので改造不可|原状回復費用が発生
カーリースでは、リースされた車はあくまで借りているだけで、所有権はユーザーにはありません。そのためいくつかの制約が伴います。
まずはカスタマイズ等、改造の制約。カーリースの車は、基本的には改造することができません。カスタムペイントやアフターパーツの取り付けなどは契約違反となる可能性があります。
カーナビやドラレコの取り付けや、ホイールの変更など簡単に取り外して元に戻せるようなものであれば問題ありませんが、加工が必要な改造はできません。
もし、改造をしてしまった場合、契約終了時には、車を原状に戻す必要があります。もし車に損傷や変更がある場合、その修復費用はユーザーの負担となります。これには、小さな傷や汚れも含まれ、注意が必要です。
デメリット6:事故時のリスクと修理費用の自己負担
カーリースでも一番大きなリスクと考えられるのは、事故が発生した場合です。
カーリースの車で事故を起こした場合、修理費用は基本的に自己負担です。
事故によって車が大きく損傷した場合は廃車となりますが、この場合は強制的に解約となり、違約金が発生します。この違約金は基本的に、残りのリース期間の費用となることが多いようです。
急に大きな出費になる恐れもありますので、利用者は車両保険付きの任意保険の加入が必須です。
もちろん、事故は起こさないに越したことはありませんが…
デメリット7:審査のハードルの高さ
カーリース会社は、リースを希望する顧客に対して、信用審査を行います。
この審査は、一般的な融資の審査と同様、厳しいものとなることがあります。
- 信用情報のチェック
- 収入の証明
- 職業
- 勤続年数
- 保証人の有無
これらの点を明確にし、審査をクリアする必要があります。
特に、過去に信用事故を起こしてブラックリスト入りしているような人は、カーリースの利用が難しいです。
カーリースの選び方のポイント|デメリットを回避するために
カーリースのデメリットを最小限に抑えるためには、適切なカーリース会社のサービスとプランの選び方が不可欠です。
選び方を間違えると、上記で述べたデメリットに直面する可能性が高まります。
しかし、正しい知識と情報を持ち、慎重に選ぶことで、これらのリスクを大幅に減少させることができます。
そこで、カーリースの選び方のポイントを解説します。
- ライフプランに合った契約期間の設定
- ボーナス払いに頼らない月額の安い車の選択
- 余裕を持った走行距離制限または無制限のプランの選択
などが挙げられます。これらのポイントを押さえながら、カーリースの選び方について詳しく見ていきましょう。
ポイント1:ライフプランに合った契約期間を設定する
カーリースを利用する際、契約期間の選択は非常に重要なポイントとなります。
契約期間中は定期的な月額料金の支払いが発生します。ここでは、ライフプランに合った契約期間を設定する際の考慮点と、その重要性について詳しく説明します。
ライフイベントの考慮
まず、将来のライフイベントを考慮することが重要です。
例えば、出産や介護による同居など、近い将来に家族が増える予定がある場合、家族の人数に車のサイズやタイプを合わせる必要があります。
このような場合、短期間の契約を選ぶことで、ライフイベントに柔軟に対応することができます。
家計管理
経済的な側面からも、契約期間の設定は重要です。
長期間の契約を選ぶと、月々の支払いは少なくなりますが、全体のコストは高くなる可能性があります。
短期間の契約では、月々の支払いは高くなりますが、そう支払額を抑えることができます。
ただし、これはどちらが良いかという話ではなく、期間と総額を考慮して最適な期間を考える必要があります。
車の使用頻度
特定の期間だけ車が必要な場合、その期間に合わせて契約を結ぶことが重要です。
例えば、7年契約だとしても車を頻繁に使うのが最初の3年間だけで、残りの期間の使用頻度がすぐなったとしても利用料を払い続ける必要があります。
早期解約の可能性
早期解約の可能性も考慮する必要があります。もし、契約途中で車が不要になっても解約できず、できたとしても早期解約料が発生することを理解しておく必要があります。
あるいは、解約可能なサービスを選ぶという対策方法もあります。
ポイント2:ボーナス払いに頼らない月額の安い車を選ぶ
カーリースを選ぶ際、月額料金は一番重要なポイントです。
その中には、月額料金を抑える代わりにボーナス払いが必要なプランもあります。
ただ、ボーナス払いは危険なのです。
変動の可能性があるボーナス払いに頼らない、月額の安い車を選ぶ必要性は以下のような理由があります。
ボーナス払いのリスクを理解する
ボーナス払いが含まれるカーリースプランは、月額料金が安く感じられるかもしれませんが、実際には年間の総支払額が増加する可能性があります。また、ボーナスが予想より少なかった場合、予期せぬ負担が生じる可能性があります。
固定の月額料金を選ぶ
ボーナス払いに頼らないカーリースプランを選ぶことで、毎月の支払い額が固定され、予算管理が容易になります。これにより、他の生活費や貯蓄にも影響を与えずに、安定した支払いが可能となります。
総支払額を確認する
カーリース契約を結ぶ前に、契約期間中の総支払額を確認することが重要です。ボーナス払いを含まないプランでも、総支払額が高額であれば、それは経済的な負担となる可能性があります。
車の選択
月額料金を抑えるためには、車の選択も重要です。
必要な機能やサイズに合わせて、コストパフォーマンスの良い車を選びましょう。
プランの比較
異なるカーリース会社やプランを比較することで、最もコスト効率の良いプランを選択することができます。
ボーナス払いに頼らない月額の安い車を選ぶことで、安定した毎月の支払いと共に、長期的な負担を軽減することができます。
ポイント3:余裕を持った走行距離制限または無制限のプランを選ぶ
カーリース契約では、多くの場合、月あたりの走行距離に制限が設けられています。この制限を超えると、追加料金が発生することが一般的です。
ここでは、余裕を持った走行距離制限、または無制限のプランを選ぶ際のポイントとその重要性について説明します。
走行距離の見積もりと余裕を持った走行距離制限の選択
自分の月平均の走行距離を正確に見積もることが重要です。
そして、予想される走行距離よりも少し余裕を持ったプランを選ぶことで、予期せぬ追加料金の発生を防ぐことができます。
走行距離制限を月間500km増やす程度であれば月額数百円で可能なことが多くなっています。
必要な走行距離制限を持ったプランを選ぶことで、余計な費用を支払うリスクを減らすことができます。
走行距離無制限のプランの検討
頻繁に長距離を運転する場合、走行距離無制限のプランを検討するのもアリです。
どれだけ走っても追加料金の心配がなく、自由に車を利用することができます。
追加料金の確認
走行距離制限を超えた場合の追加料金の詳細を事前に確認しておくことも重要です。
きちんと把握しておくことで、予期せぬ高額な料金が発生するリスクを避けることができます。
このように、余裕を持った走行距離制限または無制限のプランを選ぶことで、カーリースをより便利でコスパよく利用することができます。
ポイント4:中途解約ができるカーリースを選ぶ
カーリースの契約期間中に何らかの理由で車が不要になったり、他の車に変更したい場合、途中解約のオプションが非常に重要になります。
しかし、すべてのカーリース会社やプランが中途解約オプションがあるわけではありません。
また、途中解約が可能でも、高額な違約金が発生することがあります。
途中解約ができるカーリースを選ぶ際の注意点は次のとおりです。
- 途中解約の条件の確認
-
カーリース契約を結ぶ前に、中途解約の条件や違約金について詳細に確認してください。
サービスによって細かな解約条件が決められている可能性があり、いざという時に解約できないということがあります。
事前に確認しておくことで、将来的なトラブルや予期せぬ出費を防ぐことができます。 - 中途解約の手続きを確認する
-
中途解約の手続きが煩雑でないか、また必要な書類や情報を事前に準備しておくことも重要です。
スムーズな手続きのために、カーリース会社から詳細な情報を入手してください。
安心して途中解約ができるカーリースを選ぶことで、将来の変化に対しても安心してカーリースを利用することができます。
ポイント5:残価設定のないカーリースを選ぶ
カーリースには「残価設定のあるカーリース」と「残価設定のないリース」の2つの主なタイプがあります。
残価設定リースでは、契約終了時に車の価値(残価)が設定され、その価値に基づいて最終的な精算額が決まります。
これに対して、残価設定ゼロのリースでは、契約終了時の車の価値に関係なく、固定の月額料金を支払うだけです。
ここでは、残価設定のないカーリースを選ぶ際のメリットと注意点について詳しく説明します。
- 明確な料金設定
-
残価設定のないカーリースでは、契約期間中の支払いだけでなく、契約終了時の精算もゼロで固定されています。これにより、予算管理が容易になり、不確実性を排除することができます。
- 契約終了時の手間がかからない
-
残価設定のないカーリースでは、契約終了時に車の評価や追加の支払いを心配する必要がありません。車を返却するだけ、もしくはそのまま車をもらう(所有者移転手続き)だけで、手続きは完了します。
- 長期利用に適している
-
長期間同じ車を利用する予定の場合、残価設定のないカーリースはコストパフォーマンスが良い選択となることがあります。
- 総支払額が高くなる
-
残価設定のないカーリースは、総コストが高くなる可能性があります。これは、リース会社がリスクをカバーするために、月額料金にそのコストを含めることが一因です。
- 早期解約時のペナルティ
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早期に契約を解約する場合には、残価設定型のリース同様に違約金が発生する可能性があります。契約条件をよく確認し、早期解約の条件について理解しておきましょう。
残価設定のないカーリースを選ぶ際は、これらのメリットと注意点を考慮して、自分のニーズや予算に最適なプランを選びましょう。
ポイント6:原状回復費用をカバーできるプランやオプションを選択する
カーリースでは契約終了時に車を返却する必要がありますが、その際に車の状態によっては原状回復費用が発生することがあります。
リース期間中に車に生じた損傷や変更を元に戻すための費用です。
しかし、予期せぬ出費を防ぐために、原状回復費用をカバーできるプランやオプションを選択することもプ手段の一つです。
しかしこのようなオプションには費用の上乗せが発生します。余分な出費を防ぐためには、車の状態を定期的にチェックする、必要な修理やメンテナンスを適時に行うことで、原状回復費用を最小限に抑えることができます。
ポイント7:カーリース専用保険がセットになったサービスを選ぶ
カーリースを利用する際、事故や故障などのリスクは常に伴います。これらのリスクから自身を守るため、カーリース専用の保険がセットになったサービスを選ぶことがベターです。
カーリース専用保険は、リース車両の損傷や盗難、事故による修理費用などをカバーします。通常の自動車保険とは異なり、リース会社と提携している保険会社が提供することが一般的です。これにより、万が一の事態に対しても迅速かつ適切な対応が期待できます。
そしてカーリースの場合、車両保険の加入は必須です。必ず保険の種類や補償範囲、自己負担額、保険料など、契約の詳細を理解しましょう。
基本的にカーリース会社は専用保険も紹介してくれます。そこのサービスに最適化されたプランになっていたすので、保険によってリース期間中の安心と安全を確保することができます。
カーリースの意外なメリット
カーリースには実は大きなメリットがいくつもあります。
これらのデメリットだけでなく、メリットにも目を向けることで、カーリースがあなたに向いているかどうかを判断する材料となります。
メリットとデメリットを見比べてみて、自分に目的にかなったメリットがあるのか、自分にとって致命的なデメリットがないのか。比較検討することが重要です。
それではメリットについて確認してみましょう。
気軽に新車に乗るチャンスができる
カーリースの一番の魅力は、気軽に新車に乗るチャンスが得られることです。
新車購入には大金が必要ですが、カーリースならば初期費用ゼロなうえ変動することのない安定した月々の支払いで、最新の車に乗ることができます。
新車を購入する際、多くの人が購入資金の捻出に頭を悩ませます。しかし、カーリースでは、初期費用が抑えられるため、資金の負担を大幅に軽減できます。
また初期費用が必要ないため、乗り換えの際にもまた資金を用意する必要がありません。そのため、短いサイクルで乗り換えしやすいメリットがあります。
家計・経費管理を分かりやすくできる
カーリースは毎月一定額の支払いであり、変動がありません。
これは、家計や経費管理を明確かつ分かりやすくする大きな助けとなります。
一般的に車を所有すると、税金・車検・メンテナンスと様々な維持管理コストが伴います。
これに対して、カーリースではこれらのコストが分かれることなく月々の支払いという形で一本化され、安定した支出計画を立てることができます。
法人の場合は経費計上できる
法人がカーリースを利用する際の大きなメリットの一つが、リース料金を経費として計上できる点です。
これにより、企業の課税所得が減少し、結果的に企業の税負担を軽減することが可能となります。
このメリットは、購入に比べて企業のキャッシュフローを大幅に改善する助けとなります。
また、カーリースでは車両を資産として保有しないため、バランスシートが膨らむことを防ぐことができます。これにより、企業の財務健全性を維持するのに役立ちます。
さらに、契約更新時に常に最新の車両に乗り換えることが容易です。常に最新のキレイな車両を利用することができ、企業のイメージ向上にも寄与します。
カーリースにはメンテナンスや修理が含まれることが多いため、企業はこれらの手間から解放されることもメリットの一つです。
乗り換えの自由度が高い
カーリースのもう一つの魅力的なメリットは、乗り換えの自由度が高いことです。
カーリースを短い契約期間で利用することで、常に最新の車両を利用することができ、古いモデルに縛られることなく、新しい車両を楽しむことができます。
また、常に年式の浅いクルマを利用できるので、故障するリスクが少なく、仮に故障したとしてもそれは初期不良の可能性が高く、メーカー保証で修理できることがほとんどです。ユーザーは車両のメンテナンスや修理に対する心配を軽減することができます。
契約期間中のサポートも充実
カーリースの契約期間中のサポートも非常に重要な要素です。
多くのカーリース会社では、顧客が安心して車を利用できるよう、様々なサポートを提供しています。
カーリース契約期間中に提供されるサポートには以下のようなものがあります。
- 定期的なメンテナンス: カーリース会社は、車の定期的なメンテナンスをサポートします。これにより、車が常に良好な状態を保ち、予期せぬトラブルを防ぐことができます。
- 故障時のアシスタンス: カーリース会社は、車が故障した場合に迅速に対応します。多くの場合、24時間365日のロードサービスが提供され、どこでも安心して車を利用することができます。
- 車検のサポート: カーリース会社は、車検の手続きを代行してくれることもあります。これにより、車検の手続きの手間を省くことができます。
- カスタマーサービス: カーリース会社は、契約に関する疑問や問題に対して、専門的なカスタマーサービスを提供します。これにより、安心してカーリースを利用することができます。
このような充実したサポートにより、カーリースが魅力的な選択肢となります。
カーリースが向いている人と向いていない人
カーリースは多くの利点を持っていますが、すべての人に適しているわけではありません。
カーリースが向いている人と向いていない人の特徴を理解することで、あなた自身がカーリースを選ぶべきかどうかをより良く判断する手助けになります。
カーリースが向いている人
- 頻繁に新車に乗り換えたい人
-
カーリースは、数年ごとに新しい車に乗り換えることができるので、常に最新の車に乗りたいと考えている人に適しています。
- 車のメンテナンスや修理に手間をかけたくない人
-
カーリースの契約には、車検を含む定期的なメンテナンスや故障時のサポートが含まれていることが多いです。
- 初期費用を抑えたい人
-
カーリースでは、車を購入する際のような大きな初期投資が不要です。
- ビジネス用途で車を使う人
-
法人の場合、カーリース料金を経費として計上することができ、税金の節約にも繋がります。
カーリースが向いていない人
- 長期間同じ車を使いたい人
-
カーリースは短期〜中期間の車の利用に適していますが、長期間同じ車を利用したい場合、購入する方がお得です。
- 走行距離が多い人
-
カーリースには通常、走行距離の制限があります。この制限を超えると追加料金が発生するため、長距離を頻繁に運転する人には不向きです。
- 車をカスタマイズしたい人
-
カーリースではクルマがあなたのものにはなず、あくまで借りているだけですので、自由にカスタマイズすることはできません。
- トータルコストを抑えたい人
-
カーリースはトータルコストでは購入するのに対して不利となります。また、コストを抑えるために中古車のリースも利用できますが、用意されている車両が少なく選択肢が狭くなります。そのため、中古車を検討している人には、カーリースは利用しづらいでしょう。
各カーリース会社の特徴とサービス
ここまでの注意点を踏まえた上で、各社のサービスを比較してみましょう。
会社によって、契約期間、走行距離、メンテナンスや保険の有無が異なります。あなたにあったサービスを探してみましょう。
KINTO | オリックスカーリース | MOTAカーリース | リースナブル | コスモMYカーリース | ENEOS 新車のサブスク | 定額カルモくん | SOMPOで乗ーる | ニコノリ | NORIDOKI | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
契約年数 | 3, 5, 7年 | 5, 7, 9, 11年 | 7, 9, 11年 | 3, 5 9年 | 3, 5, 7年 | 3, 5, 7年 | 1~11年 | 1~9年 | 1~9年 | 3年 |
走行距離上限 | 1,500km/月 | 2,000km/月 | 無制限 | 750km/月 | 500km/月 | 1,000km/月 1,500km/月 2,000km/月 3,000km/月 | 1,500km/月 (7年契約以上は制限なし) | 1,000km/月 1,500km/月 2,000km/月 3,000km/月 | 1,500km/月 (6年契約以上は制限なし) | 1,000km/月 |
諸費用・税金 | コミコミ | コミコミ | コミコミ | コミコミ | コミコミ | コミコミ | コミコミ | コミコミ | コミコミ | コミコミ |
メンテナンス | コミコミ | 全サービスブレーキオイル クーラント交換等 | 車検・オイル交換車検基本費用込み | オイル交換(1回/半年)オプション | オプション | 法定点検 | 車検オプション | オプション | 車検基本費用込み | オイル交換(1回/半年)メンテなし 初回車検前に返却 |
保険 | コミコミ | ー | ー | ー | ー | ー | ー | オプション | ー | ー |
もらえる オプション | なし | もらえる | 7年契約以上は必ずもらえる | 9年契約のみ | 9年契約残価なしプラン (店舗のみ) | なし | 7年契約以上で オプションあり | 9年契約 残価なしプラン | もらえるパック プランあり | なし |
その他 | 中途解約 フリープラン あり | 最低利用期間が 過ぎれば 乗り換え、返却可能 | ー | 途中解約可 | ガソリン割引あり | ガソリン割引あり のりかえプランあり | ー | Anyca利用可 中途解約OPあり | ー | ー |
個別解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 | 解説記事 |
公式HP | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
まとめ|カーリースのデメリットを乗り越えるために
カーリースは、多くの利点を提供する一方で、デメリットも存在します。
これらのデメリットから「カーリースはデメリットだらけ」と言われることもしばしば。
しかし、適切な知識と計画によってそのデメリットを上回るメリットを享受できます。
以下は、カーリースのデメリットを乗り越えるための主なポイントです。
- 適切なプランを選ぶ
-
カーリースのプランは多種多様です。あなたのライフスタイルや予算に合ったプランを選びましょう。例えば、走行距離が無制限のプランや、中途解約が可能なプランなどがあります。
- 走行距離の管理
-
カーリースには通常、年間走行距離の制限があります。この制限を超えないように、日々の走行距離を管理しましょう。
- 契約内容の精査
-
カーリースの契約内容をよく理解し、不明点は契約前に確認しましょう。特に、中途解約に関する条件や、契約終了時の費用については、事前に把握しておくことが重要です。
- カーリース会社の比較
-
信頼性やサポート体制が整っているカーリース会社を選びましょう。ユーザーの評価やレビューを参考にすると良いでしょう。
- 長期目線を持つ
-
カーリースは短期間の利用には便利ですが、長期間の利用では購入がお得になることもあります。長期的な視点での検討を忘れずに行いましょう。
カーリースのデメリットを理解し、これらのポイントを参考にして、最適なカーリースを選んでください。適切な選択と計画によって、カーリースのデメリットは最小限に抑えることができ、快適なカーリース生活を送ることができます。
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